テレビゲームでトレーニングができるかを自分なりに考えてみたいと思います。
テレビゲームにもいろんなジャンルがありますが、スノースポーツのレース競技の練習に使うのならばやはりレースゲームだと思います。
ただ私なりに考えて一番トレーニングに不向きなレースゲームはスノーボードやスキーを題材にしたゲームだと思います。どのスノーボードゲームやスキーゲームも開発している人はボードやスキーの経験がないみたいで、挙動や操作がデタラメです。昔ゲームセンターでアルペンスノーボードの体感ゲーム(実際に板に乗って画面上のキャラを操作する)がありましたが、ターン操作が後ろ足を左右に振るテールスイングなのに何故か画面のキャラはカービングするという、やっていて頭の痛くなるゲームもありました。
自動車のレースゲームがかなり練習になると思います。ターンに入る前のブレーキングはスキー、スノーボードでいうところのノーズの差し込みであり、ターン中のアクセルワークはスキー、スノーボードでいうところのカービング中の荷重と考えられます。
車のブレーキングはコーナーに進入する前に終わらせなければなりません。コーナーに入ってからブレーキングをすると車のフロントに荷重が掛かりテールが滑ってしまいます。スキー、スノーボードでもターン中にフロントに荷重を掛けるとテールが滑ってしまいます。そのため車のターン中はアクセルワークで調整し、スキー、スノーボードのターン中は体軸の傾き加減と板のたわませ加減で調整する必要があります。
レースでは車でもスキーでもスノーボードでも、ブレーキではなくアクセルでターンしなければなりません。
私は現在、グランツーリスモ6でイメージトレーニングをしています。座席、ハンドル、アクセル、ブレーキペダル、3D立体視ゴーグルモニター、9.1chサラウンドヘッドフォンを用意しています。アクセル、ブレーキペダルは左寄りに配置してレーシングカートのように左足ブレーキで操作しやすいようにしています。
グランツーリスモ4、動画(プレイヤーは著者)
立体視モニターを使用すると、地形の起伏を実感できるようになります。グランツーリスモの場合は上り坂や下り坂それぞれを力学的にシミュレーションしているそうなので、地形攻略のトレーニングになるかと思います。
立体視モニターでの体感速度はとても速いです。200km超すとコーナで目が追いつかなくなります。フィーリングと頭の中のイメージでコーナーを通過する感じです。
後、車のゲームでしたら2人で対戦プレーをするのが楽しいです。まるでパラレル競技やスノーボードクロスのようです。パラレル競技やクロスでの並走の苦手な人はレースゲームの2人対戦で場数を踏むのもよいかと思います。
またウォータークラフト(ジェットスキー)のゲームもイメトレに向いています。体軸の傾きとアクセルワークでターンするところが結構スキーやスノーボードに似ています。例えばNintendo64のウェーブレース64は良く出来た作りです。パイロンの間隔がアルペンスノーボードのスラロームのようであり、タイムを速くするにはやはりターン前半で体軸を倒して後半は次のパイロンに向かってリードしていく必要があります。